
早めに出かければよいものを、慌てて出かける私の朝。胴着の入ったリュックを背負い、手にバッグを3つ持ち、両手はふさがった状態で家を出て駐車場に向かうその時、アゲハチョウが2羽、つがいで仲良くランタナの花に羽を揺らしながら蜜を吸いに来ていました(※ちなみにチョウチョウは「一頭」が正式で「一匹」も可、「一羽」は間違いだそうですが敢えて使っています)。
蜜を吸う時は羽ばたきながら一定の高さで、ある時はゆらゆらと場所を変えながら、なんとも仲良さそうな2羽に感じられました。

ご覧の通り写真を撮るのはへたくそな私ですが、思わず立ち止まって2羽を一つのフレームに入れようとスマートフォンで撮影しました。朝の太陽を浴びながら仲良く優雅に花の蜜を吸って羽ばたいている姿を見て、同じ世界に生きながら、恬淡虚無、自然と調和した静かで穏やかな極めて自然体で幸せな時間を生きる姿を見た気がしました。
それと比するに自分は時間に使われていないだろうか、未来を言い訳にしていないだろうか、本当に今この時を大切に生きているだろうか。

ふと現実に戻りその場を立ち去ろうとすると、彼らは逃げもせずに少しあとをついてきました。何かを伝えようとしてくれたのでしょうか。本当の幸せとは何か、日常に忙殺されて見失いがちなのが人間の性なのかも知れませんが、自分が愚かであることを認識していつも耳を澄ましていること、師匠がいつも仰っていた「心を澄みきらす」ことが自分を見失わない為に大切ではないかと考えさせられました。