町田市の鍼灸・整体院

〒194-0003 東京都町田市小川3-1-3(成瀬駅徒歩22分・町田駅バス15分 駐車場あり)

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鎖骨は大事

胸鎖関節の調整

 今月の奥伝の調整法勉強会は、いつものようにお互い調整法の基本とオプション(特別操作)を施術してきちんと技が出来ているかを確認。おかしい所があれば修正する。未熟な技術があれば練習する。毎月のこの作業がとても大切。自分が脱線・暴走しないために常に基本に戻り基本を磨く。積み重ねることで身につく技術こそ本当の技術ではないでしょうか。

 今月は先生の症例のお話から鎖骨の重要性について説明がありました。鎖骨は肩を動かす際に必ず動きます。肩や背中・上肢の症状には調整すべき大切な部位で、胸骨と鎖骨の連結部位である胸鎖関節は上半身の骨盤とも呼ばれるそうです。

 その他五十肩やストレートネックについても話が及びました。

腰部の足圧

 基本技の腰部の足圧もただ踏めばいいのではなく、立ち位置と踏む角度・圧のかけ方、不快感を与えない踏み方の説明がありました。地味な作業ですが施術者として知っておかなければならないとても大切なことです。

 足圧は手では味わえない独特の心地よさがあります。是非ともご体感ください(^^)/!

 

 2026/05/31

三焦(。´・ω・)?

 

 今月の鍼灸勉強会の講義は『難経第31難』で私が発表者でした。

 『難経31難』は三焦の位置と機能・治療穴について書かれています。三焦(さんしょう)は五臓六腑の六腑の一つで「機能はあるが形はない(名あって形なし)」と言われます。他の臓腑は西洋医学的・解剖学的にあるけれど三焦はないから想像がつかない、と思うでしょう。しかし東洋医学でいう臓腑とは上図のような解剖学的臓腑とイコールではありません。例えば脾臓は西洋医学的には古くなった赤血球の破壊や免疫反応、血液の貯蔵、胎児・乳児期の造血などが主なはたらきですが、東洋医学的には食物からエネルギーを作り出す作用、エネルギーを上に運ぶ作用、出血を少なくする作用、便秘下痢・手足の怠さ等にもかかわっています。胆嚢は西洋医学的には胆汁を生成して脂肪の消化をスムーズしていますが、東洋医学的には決断力がなくなったり、めまい耳鳴り、口の苦み、寝返りが打てない、ため息をつく等に関係しています。その他にも悪夢や精神異常は心臓、イライラは肝臓、咳込みは腎臓、痔は膀胱や肺に関係があったりします。

 混乱の原因は東洋医学の臓器と西洋医学の臓器を同じ名前で呼ぶようにしたことによって生じています。東洋医学では五臓には精神も宿ると考え、より広い意味での機能と捉えられています。さらに臓腑から経絡というエネルギーの流れがあり、その経絡上のツボ(経穴)を使って治療を行います。経絡治療ではその経絡の変動(虚実)を判断して施術を行ないます。

 「肝・腎が弱い」(肝虚証)などと言うと「私は肝臓と腎臓が悪いのですか?(血液検査は正常なんですけど)」などと聞き返されますが、肝経(肝臓に繋がる経絡)・腎経(腎臓に繋がる経絡)の流れが弱いということで、これも東洋医学と西洋医学の臓器の呼び名が一緒であることの混乱・誤解であります。 

 話が逸れましたが、六腑の一つである三焦については西洋医学にはありません。三焦は気や津液(透明の液体)の通り道であり汗や水分代謝に関わるもの、或いは飲食物の消化器系統である、或いは上・中・下焦に分けて呼吸・消化・排泄系統と考えるもの等ありますが、なぜ三焦があり三焦が大切なのでしょうか。

 『難経第38難』に「原気の別有りて諸気を主持す(腎臓にある生まれつきの原気の別動隊があって、営気・衛気・宗気をつかさどりたもつ)」とあり、三焦には生まれつきのエネルギーと後天的なエネルギーが混ざった、「三焦の原気」と呼ばれるエネルギーが流れて全身に巡り、自然治癒や疾病治癒、異常を正常に戻す働きを担っています。「疾病治癒に大事なものの最中の最である」「医者も鍼灸師もこの三焦の原気の働きに手伝いするに過ぎないのです。手伝いの上手な人が名医、下手な人が藪医」(本間祥白先生)。

 三焦のはたらきが絶たれれば生命は絶たれる。他の臓腑は死んでも実体として残るが三焦は残らない。三焦は生命力そのものとも言えるのかも知れません。

 経絡治療では本治法の最後に三焦経を施術(補瀉)します。全体を整える働きがあります。

 とらえどころのないとも言える三焦、鍼灸師によって考え方も色々あると思います。皆さんの治療をしてくれている鍼灸師さんに尋ねてみるとまた面白いと思います。

 

 2020/05/31

 

持たない握らない

 最近一心館合気道道場で杖術(じょうじゅつ)を教わりました。杖を持った相手の杖を取り上げる方法(杖捕り5本)と、杖を持たれてしまった場合にどう制圧するか(杖の使い方8本)。私が今まで教わったことのある杖や薙刀や棍・棒は相手を叩いたり突いたりするものでしたが、合気道の杖は合気を遣った体術そのもので素晴らしい物でした。古流之形は左右均等に編成されていない所や特殊な体遣いが含まれていて、先人の技が体系的に纏められているのでとても素晴らしい遺産であります。 

 杖術では杖を強く持ったり握ったりすると手の力になり技が全くかからない。杖は相手に合気の力を伝える為の道具に過ぎない。あくまで体で技をかける。正しい力が使えているかの練習であるからきつい技をかける必要はない。合気道は調和であるから、メリハリをつけながらも優しく技をかければ相手は反発心や嫌な気持ちが起こらない。これが合気道の素晴らしい所です。

 師範が杖を憶えると徒手にも応用が出来ると技をかけてくださり目からウロコでした。嫌な顔をせず、いつも楽しそうに、惜しみなく技を教えてくれる師範に感謝です!

 今月の鍼灸勉強会でも「鍉鍼(ていしん)をつな。持った時点で力が入り硬くなってしまう」と教わり、説明を受けました。道場と同じことを言われたように感じました。

 合気道の稽古が鍼灸や整体にとても役に立ち、不離一体となりつつあります。「習いを離れて習いに違(たが)わず」これからもきっと変化していくことでしょう。

密かに増殖中!

 今月の講義は『難経』第三十難についてでした。

三十難は気の説明であり、東洋医学の拠り所。

栄・衛という二つの気について説明されていて、この性質を理解しないと東洋医学での治療が出来ない。何をやっているのかも分からず説明も出来ない。栄は栄気・栄血とも呼ばれ、衛は衛気とも呼ばれます。食物のエネルギー(穀気)を受けた気・血は臓腑の作用によって衛・栄となり全身を巡り養います。衛・栄の性質によって鍼とお灸の使い分けや、鍼を深くしない説明にもなります。また、皮膚はバリアやセンサーの役割をしていて、知覚は表面から1~2㎜が一番敏感に働くそうです。皮膚への刺激は脳や内臓をも動かします。外界の刺激を知覚するのが皮膚であると同時に、昔の人は「外を以って内を知る」、つまり皮膚表面に出た反応が体の内側を反映していることを発見し、同時に治療点であることも見つけました。血液検査や検査機器もない時代、どの経絡(エネルギーの流れ)に反応が出ているのか、そしてどの経穴(ツボ)に反応が出ているのかを繊細な感覚で感じ取り体系化していったものと思われます。

 実技では鍉鍼(ていしん)の使い方について説明がありました。見づらいですが、写真のボールペンの左側にあるのが鍉鍼です。古代九鍼の一つで一般の鍼刺激が苦手な方や敏感な方のみならず、普段の臨床でも重宝する刺さない鍼です。持ち方から両サイド(頭・尾)の使い分け方、本治法や標治法での使い方、刺激量の調節、なぜ皮膚に接触させてはいけないのかの説明がありました。私のような凡人には、言われないと一生気付かないような事が多々あり、昔の諸先輩方の研究と努力にはいつも驚かされます。

 

 

 

 

 

 

 今月の整体奥伝の調整法勉強会は手技のポイントの確認(何をやっているのか・どこを動かしているのか・体の遣い方・力のかけ方等)を細かく教わり工夫しました。

腹臥位

 ・下部頸椎、上部胸椎の調整法

仰臥位

 ・膝関節の調整法→膝伸展位(捻れと前後のズレの2種類)

 ・膝関節の調整法→膝屈曲位

 ・足関節の調整法

 ・胸鎖関節の調整法

 ・肘関節の調整法→肘伸展位、肘屈曲位

座位

 ・腰椎の調整法

 

 整体は座位で脊椎全てを調整出来るのが理想だと先生は仰られています。

 

 新しい技を増やすのではなく、技を磨いて少ない手技でより良い治療が出来るように、今後とも練習と研究を重ねて精進していく所存です。

 

 

箱根神社

雨の箱根神社

 毎年お参りしている箱根神社。今年はお正月に伺うことが出来なかったので、時期をずらしてお参りしてきました。

 生憎、雨模様のお天気でしたが小降りで参拝客も少なくスムーズでした。

 「遅ればせながらお参りに来ました。真摯に努力致しますので、今年も良い年になるようお守りください」と神頼み。

外国人の方々が多い

 観光と思われる外国人の方々がバスでいらしたりしていました。西洋人は年配でも背が高い。皆さん日本の文化に触れて頂いて、観光を楽しんで頂き、融和と相互理解につながればいいなと思います。

 もう一つの目的は勿論温泉♨!(^^)!

 仙石原のホテル、マウントビュー箱根で立ち寄り湯。お正月に比べて空いていて、大浴場が貸し切り状態の時間が30分くらいは続きました。

 久しぶりに硫黄泉にゆっくりと浸かって、心も体もリフレッシュ出来ました。

 

   2026/03/26 Thu

 

 

 今月も内容の濃い盛り沢山の整体奥伝の調整法勉強会でした!!

 一部を挙げると

 ・(言われなければ気づきにくい)足首回しのポイント

 ・仙腸関節の調整法(矯正法)→川口先生が長年の経験の末にたどり着いたもの

 ・側臥位・座位での肩関節調整法(矯正法)

 ・側臥位での大胸筋・頚部の緩め方

 ・腰椎・骨盤の揺らし方(手・足)

 ・股関節・梨状筋の緩め方(腹臥位・仰臥位)

 ・手の指抜きのポイント

 

 その他いつものように脊椎の矯正の練習や質疑応答、症例のお話等充実した時間でした。

 先月の勉強会では足首の調整法を教わりました。先生の娘さんが整形外科で足底腱膜炎と診断されて1年以上痛くてツラいので実家に整体を受けに戻ってきたとのこと。足底板や薬物治療で良くならず、踵(足底)が痛くて室内もスリッパ持参で歩いているとのこと。1回の整体で翌日「痛みが半分位になった。良くなる気がする」とLINEが来たと伺っていたので今回の勉強会の時に「どうなりました?」と尋ねると、「長時間立っていると症状が出ることがあるようだけど、3回で治っちゃったよ」。

 患者さんが「治る気がする」と感じることはとても大切なことです。その為にはそれなりの経験と人柄に、それなりの技術と手技を持っていることの両方が必要不可欠だと思います。

 川口先生を見ていると、天才的であると同時に、「これで治る」と自分に迷いがない。

 凡人の私でありますが、傍で観察しながら、少しでも多く盗んで自分の身につけられるように、毎回必死で勉強会に参加しています。

 来月も楽しみです!(^^)!

      今月の「経絡治療を学ぶ会」の学科の講義は「難経27難」でした。

 27難~29難は「奇経」について述べられています。3難が割かれているということは大切であったということが伺われます。通常の経脈である正経12経に対して奇形8脈というエネルギーの流れ(流注)。

 奇経8脈とは何なのか。

 正経とはどう違うのか。

 どのような時に奇経治療を行なうべきなのか、どのような時に使えるのか。

 どのような時には使えないのか、使うべきではないのか。

 奇経を治療すると正経治療とどう違うのか。

 実際の臨床ではどのようにするのか(選穴・主穴ー従穴・適応側・鍼・灸etc.)。

 それに関連して刺絡治療や吸角治療(瀉血)・子午治療との違いもお話に出ました。

 

 実技はいつものように患者役・施術者役・検脈者に分かれて一鍼ごとに脈と皮膚の変化を診ながら意見しあいました。

 先生からは天柱(頚と頭の境にあるツボ)の使い方、鍉鍼を使う時ののドーゼ(刺激量)の調整などの説明がありました。

 

どういう脈を作るかが大切

 神経質で脈が硬くなっている人、疲れて脈が開いている人、脈が浮いている人・沈んでいる人、速く拍っている人・遅い人...etc。それぞれ鍼の当て方から抜鍼に至るまで、考えて変化させないといい脈は出来ない、むしろ悪くすることもある。本治法で脈を締めると硬くなりやすいので標治法で締める方法等、臨床に即した説明と、患者さんに応じた鍼をすることの大切さを教わりました。

 

 関東地方も昨晩から雪が降り続き、道路も心配でしたが、勉強会の学科で発表者の私は遅れるわけにもいかず、車で無事に移動して戻り、夜は患者さんの施術をさせて頂きました。

 年に数回降るかですが、スタッドレスタイヤ、安心のために大切です。

 令和8(2026)年2月14日、「はり・きゅう・マッサージ うみがめ」は開業2周年を迎えることが出来ました。無事に続けてこられたのも、ひとえに足をお運び頂きました皆様のお陰でありますm(__)m。

 様々な方々がご来院され、色々な経験をさせて頂き学ばせて頂きました。日々の臨床は生活のためではありますが、行(ぎょう)のようであらねばならないと考えています。胡麻化したり手抜きしても自分は偽れない。合気道の師である須一館長は「自分を大切にしろ」とよく仰られていました。自分の中の良心の声・善の心を大切にして生きなさいという意味も含んでいると私は解釈しています。

開業してみて

 開業前、整体の川口先生には「早く開業しろ」「開業しなければ話にならない」「開業すれば俺の言っていることがわかる。開業しなければ大事な話をしても右から左に抜けてしまう」「開業してからが本当の勉強だ」「開業して本当の講習会の勉強になる」と常に言われていました。在宅訪問マッサージで難病や通院困難な方々を約20年施術してきましたが、施術所を開業すると歩いて来られる患者さんが相手になるのでまた別の技術になってきます。現実問題「技術が充分身についてからでないと」「資金を充分用意してからでないと」などとプレッシャーを感じながらもモジモジと過ごす日々でした。

 

 鍼灸の勉強会では「齊藤さんも免許(鍼灸国家資格)取ったら早く開業しないと」「ここは開業している人が食べていくための勉強会だから」「開業しないと技術は伸びないよ」「その時の自分に合った(人柄・技術)患者さんが来るようになる」「初めから全て出来る人はいない」と言われていました。

 どちらも共通して言われていたのは極論すれば「開業が先、技術が後」「開業しなければ本当の技術は身につかない」「開業すれば自分の治療院を守っていくために必死になる」

 また、「技術がなくても流行っている治療院は沢山ある。ここはそういう勉強会ではないけれども」とも。

 

 鍼灸の浅場先生はいつも黙っていて「開業しなさい」とは言いませんでしたが、「俺の一番の先生は患者さんだ。患者さんが色々なことを教えてくれる。特に、敏感な患者さんが来ると勉強になる」と、常に患者さんの体の反応や変化を診て学んでいくことが大切であることを何度も仰られていました。私が開業するときも、「大丈夫、やっていけるよ」とひと言。

 先生はいつも「このままでは鍼灸はどんどん衰退していく。今の時代に合わせた鍼灸をしていかないといけない」と繰り返されています。勿論、流行を追うということではなく、今の時代の人間の体質に合ったという意味です。勉強会ではそういう視点からの古典の読解と実技をしています。

 

 今後とも「はり・きゅう・マッサージ うみがめ」をよろしくお願いいたします<(_ _)>!!

 

  2026/02/19 Thu

 師走は何故かいつもせわしなく、あっという間に年が明け、令和もいつの間にか8年目に入りました。

 今年は十干十二支では丙午(ひのえうま)にあたり、火の性質・陽の性質が重なるので変化の大きい年になると言われています。

 変わりゆく世界情勢、気候変動、天変地異、物価高騰に排外主義、 強盗に詐欺、熊の出没、AI社会   etc

自分を取り巻く世界の変化を皆肌感覚で感じていることと思います。

 そのような中で日々過ごしていくにあたって、柳の木のようにしなやかなしかし強い、柔軟性を持った軸を自分の中に持つことが大切ではないかと思います。

 また、軸を作るためには基本の徹底と日々の努力の積み重ねが必要であると思います。

 

元日の相模の国一之宮 寒川神社

本殿前の様子

 元日のお天気は雲一つない、とても穏やかで平穏・平和を感じる温かい陽気でした。

「恬淡虚無」心の中も世の中も今日のお天気のような一年になるといいなと心の中で感じる素晴らしい元日でした。

今年のねぶたは「那須与一 勝利の的」

 2日は夕方から一転して北風が吹き、夜は初雪が舞いました。

 陰があるからあるから陽がある、その反対もしかり、目の前の事象を相対的に捉えて、冷静に、大らかに、寛容に、全体で捉えて心に波風を立てずに日々過ごしていけたらと思います。

今年もよろしくお願いいたします

 皆様のお陰で当院は間もなく開業2周年となります。これからもご縁のあった方に出来る限りの施術をさせて頂く所存でありますので、今後ともご愛顧の程宜しくお願い致します。

 皆様にとりましてよい一年となりますように!

 今月の整体奥伝の調整法は、毎月のようにまず一通り型の稽古を行ない、正しい手技が出来ているかお互い確認して、その後古伝の竹べら療法を練習しました。代々会津に伝わってきた竹べら療法は、肩~背中~腰~臀部を竹べらを使って緩めていきます。独特の圧の強さとリズムで竹べらが背中を滑る心地よさがあり、体が温まります。

 その後は坐骨神経痛の施術のポイントと手技、ゴムバンド療法について、さらには通院のしかたについて、主催者川口先生の説明と練習がありました。

 最後に重要な手技である、頸椎・胸椎・腰椎の矯正を先生の体に行ない、チェックと修正・アドバイスを頂きました。これは毎回行なわれるので緊張しますがとても良い勉強になります。

基本の重要性

一番上が鍉鍼(ていしん)、真ん中が一般的な毫鍼(ごうしん)。

 今月は鍼灸の古典「難経」23難の発表者が私だったので準備して臨みましたが、古典は読み方が難しく、解説本を読んでも分からない箇所が多々出てきます。浅学菲才の私の理解できていない所や補足を主宰者の浅場先生がしてくださいました。平脈と病脈を知っておくことや経脈の流れは速さが違うこと、首(人迎)と手首(気口)の脈の違いなどが説明されました。

 実技は触り方やツボの探し方、ツボの取り方、鍼の持ち方や鍼を支えている手(押手)の構え方、皮膚への当て方、指の形、押手の意味、鍼の角度や進度(深度)の意味、毫鍼(ごうしん)と鍉鍼(ていしん)の扱い方と違い等、とても重要な基本をご指導頂きました。知らなければ一生分からないままや基本を勘違いしたままで施術を行なっていくことなるかも知れない。基本を知っていれば常に忘れず自分でも練習できる。当然鍼の効果も大きく違ってしまう。仏教では善智識という言葉がありますが、縁と信頼関係によって良き指導者に正しいことを学べることに改めて感謝の気持ちです。

 2025/09/30

 80代女性。一昨日から食後や夜中にげっぷが出て横になるとお腹が張り、もたれた感じがして眠れない。便秘もあり。目の奥が疲れ、頭は冴えて昼も眠れずうとうとするだけ。ここの所トイレが近く、頻尿に効く漢方薬を自己判断で飲んだのがお腹の不調の原因だと思っているとのこと。自律神経がおかしく、疲れ切って来院。

 お腹と脈を診て証(東洋医学的診断)を立て、接触鍼で本治法を進めていく。疲れていたせいか、落ち着いてきたのか、来院時の不安で饒舌な状態とは変わって静かに施術を受けていました。うつぶせになってもらい、標治法のお灸を数か所とサササッと散らす鍼(散鍼)を背面に行ない再び仰向けで脈とお腹を確認。お腹は艶が出て、脈の硬さや速さが大分とれて軟らかく流れる。

 「来てよかった。気持ちが良かった。活力が湧いてきた。」と安心した表情で帰られました。

 

 30代男性。数年前、新型コロナウイルスに感染。当初は病院でBスポットを行ない著効あり、以後暫く薬物療法をを続けた。ストレスや睡眠不足、体調不良になると、頭がボーッとして(ブレインフォグ)体が重だるく、呼吸が浅く深呼吸が出来ない症状を定期的に繰り返す。病院では新型コロナウイルス感染後遺症との診断。入眠障害もあり。今日も呼吸が浅いとのこと。

 腹診でお腹が部分的に冷えている。脈を診て「これは!」と思いました。コロナ罹患中の脈とそっくりの、薄くて速くて硬い脈。数年前に罹患して治療は終わっているにも関わらず。これでは体調がいいはずがない、つらいだろうと思われました。

 一鍼一鍼、脈の状態に応じて本治法を進めていく。本治法が終わる頃には大分脈の速さが落ち着き、硬さも緩んできました。鎖骨周囲をサササッと鍼で撫でて(散鍼)「うつぶせになってください」と声をかけると「息(呼吸)が楽になった」とのこと。うつぶせでお灸数か所と背面の散らす鍼(散鍼)を行ない再び仰向けで脈とお腹を確認。お腹は温まり艶が出て、脈の深さも中位になり、速さも硬さもだいぶ取れて流れるようになりました。呼吸が楽になって体が軽くなったそうです。

 

 昨日一昨日と上記のような患者さんが来院されました。経絡治療は病名治療ではなく、病気の治療を目的とせず、様々な症状に対して帰納法で証(東洋医学的診断)を立て、全体のバランスの崩れを調整することで症状が良くなっていきます。鍼とお灸の力で反応を起こして体が自ら良くなる力を引き出すものです。今回の症例は鍼を刺入(皮膚を突き破って刺すこと)していません。

 なるべく患者様の体に負担のない施術を追求していきたいと考え、日々精進していく所存です。

 

2025/09/17

 本日は精神疾患の方が2人続きました(元々病院では治療を受けています)。お二人とも心身ともに疲れてだるく、疲労感・倦怠感がとれないとの事。不安そうな表情で来院されました。こういう患者さんには適当な気休めや慰めは通用しません。

 一人の方は、鍼を刺されるのが怖いので、なるべく刺さないで施術してほしいとのことなので、鍼は1本も刺さずに接触させるだけの方法とお灸で施術しました。

 「鍼は刺すもんじゃないよ。気を動かす鍼をしなさい」と、いつも師匠は仰います。気の病は鍼で気を動かすことが大切になります。私の出来ることは脈やお腹・呼吸や皮膚の状態をよく診ながらツボや手技を選択し、全体のバランスを調えていくことです。

 施術後、表情が明るくなり「体がポカポカになった」「体が芯から温まった」などと仰り、口が重い状態から帰りは二人共雑談をして帰られました。患者様が元気な顔で帰られていかれることが何よりもの喜びです。

心までポカポカになって頂けるよう、日々人間修行です。

 

2025/09/12

 

鍼の不思議

 今月は指導者の浅場先生が所用でお休みの為、『難経』の発表と講義はなく、代わりに鈴木先生が指導にあたりました。

 いつもの本治法・標治法の練習の他に、先生が実際の臨床で考えだした方法を惜しみなく披露してくださいました。

 

 腸腰筋の腰痛や股関節が開かない場合の緩め方、肩痛や肩の可動制限の緩め方など。いずれも刺さずに鍼を当てるだけで不思議と緩んでくる。患者さんにも負担が少なく素晴らしいものだと思いました。

 

                                                                                      2025/08 /23

基本の重要性

坐骨の押し上げ

 埼玉は暑い(^_^;)!車の外気温計が町田より2℃位高く40℃越え。内陸部は暑さが違います。そのような中、今月も整体奥伝の調整法の勉強会が上尾の向山整体センターで行なわれました。

 今回は坐骨神経痛や下肢の冷え取りについて川口先生からお話と実技講習がありました。

大腿後面の足圧

 また、「坐骨の押し上げ」はどこを狙って何をしているのか、大腿の足圧の重要なポイントなども説明がありました。その他いつものように色々な症例のお話がありました。

 奥伝の調整法は基本的な技とオプション技から構成されています。川口先生は基本技の重要性を繰り返し強調されています。「基本がしっかりできていればそれで事足りる」「基本が出来ていないで他の技に逃げては駄目だ」「手技は少ないほどいい。(不安になって)余計なことをしない。」

 裏を返せば簡単に身につくものは技術ではなく、時間をかけて磨いて自分のものになったものが本当の技術であるということ。それを患者さんに使って効果があることを知り、自信がつけばあれこれ技を増やす必要がなくなる。武道と同じで心技体と稽古・熟練が求められます。

 川口先生は余計な手技を削ぎ落して15分位の施術時間になったが誰も文句を言う人はいないとのこと、まさに名人の域に到達されているのではないでしょうか。

        2025/7/31

 

                                  

脈状診の重要性

 脈診の際に、脈状診と六部定位脈診という2つの考え方で脈を診ています。

 六部定位脈診は五臓六腑や経絡のどこに変動があり、全体的にどのようにバランスが崩れているのかを、脈状診は病の深さ(病位)や性質(寒・熱)、勢い(病勢)のように、現在の体の状態や体質を見極めます。

 例えば臓腑・経絡に変動がある場合でも

 脈が浮いていて強いもの 

   浮いていて弱いもの

   沈んでいて強いもの

   沈んでいて弱いもの

   は全て鍼の手技手法が異なってきます。本治法においては、一鍼ごとに脈の変化を確認して今の鍼が正しかったか、次の鍼はどうすべきかを考えて、良い方向に施術を進めていかなければなりません。

 そのためには良い脈とそうでない脈を知っていなければならない。良い脈になれば予後も良くなることが予測出来る。そのようなわけで脈状診はとても大切です。勉強会では兎に角触って憶える。私のような凡人は腑に落ちるまで数を触ってベテランの先生が施術した時の変化の違いも確認する。最初は何も分からなくても徐々に見えてくるものがある。

 

触り方の大切さ

 活きたツボを探す際、手や指が重いと脈が硬くなる。軽く触っても手に力が入っていると脈が良くならない。手を浮かしていても力が入っていると脈が良くならない。

 皮膚に接触させた鍼はしっかり押さないと気が動かない。その時も鍼を持っている手が固いとダメで、鍼を支えている方の手(押手)の当て方や指の開き方も重要。何より意識が大切。このあたり、合気道にとてもよく似ている。

 

 

その他

 症状で証(肝虚証など東洋医学的診断)を決めてはいけない。症状は結果であって証(原因)ではないと大切なお話がありました。

 

 2025/06/30

 90代男性(福島県会津在住)

    10年以上前、屋根の雪搔きをしていて梯子ごと転落。足に力が入らず救急搬送され腰椎骨折で入院。退院後もオーバーワークになると腰が痛くなり、そのたびに病院で注射と湿布の処方を繰り返す。

 今回お孫さんの演奏会を観る為に上京、演奏会で低い椅子に腰掛けていて腰が痛くなる(数日前)

さらに今朝庭いじりをしようとして痛くなり、歩くのも痛く、中腰や前かがみは怖くて出来ない。今までになく痛くなってしまったとのこと。

 娘さんに「あそこに行った方がいい」と勧められて車に乗せられて当院にいらっしゃいました。マッサージや整体・鍼灸等の経験は一度もなし。折角なので整体と鍼灸の両方を受けて頂くことにしました。

 

 整体で体の歪みを調整していく。

会津在住なので「今やっている技術は昔会津の御典医がやっていたものですよ。この右の足首がゴリゴリ音がしているのが分かりますか。整体はこれを戻す方向に動かしていきます」 パキッと矯正音。

 「本当だ。こういうのは自分じゃ出来ないな」

 鍼灸は仰向けで本治法(経絡のバランスを調える)の後、うつぶせで標治法(症状に対する施術)→鍼は10

本刺してお灸は3か所。「鍼は痛いのかと思ったが、何も感じなかった」

 「注射(みたいな太い針)を刺したことがあるのなら大丈夫ですよ」

 起き上がってもらうと背中も伸びて「楽になった」と靴下もご自身で難なく履いて、「歩けるようになった!最初は半信半疑でした。今後ともよろしくお願いします」と迎えにいらした娘さんと帰られました。

 

2025-06-27

 早めに出かければよいものを、慌てて出かける私の朝。胴着の入ったリュックを背負い、手にバッグを3つ持ち、両手はふさがった状態で家を出て駐車場に向かうその時、アゲハチョウが2羽、つがいで仲良くランタナの花に羽を揺らしながら蜜を吸いに来ていました(※ちなみにチョウチョウは「一頭」が正式で「一匹」も可、「一羽」は間違いだそうですが敢えて使っています)。

 蜜を吸う時は羽ばたきながら一定の高さで、ある時はゆらゆらと場所を変えながら、なんとも仲良さそうな2羽に感じられました。

 ご覧の通り写真を撮るのはへたくそな私ですが、思わず立ち止まって2羽を一つのフレームに入れようとスマートフォンで撮影しました。朝の太陽を浴びながら仲良く優雅に花の蜜を吸って羽ばたいている姿を見て、同じ世界に生きながら、恬淡虚無、自然と調和した静かで穏やかな極めて自然体で幸せな時間を生きる姿を見た気がしました。

 それと比するに自分は時間に使われていないだろうか、未来を言い訳にしていないだろうか、本当に今この時を大切に生きているだろうか。

 

 ふと現実に戻りその場を立ち去ろうとすると、彼らは逃げもせずに少しあとをついてきました。何かを伝えようとしてくれたのでしょうか。本当の幸せとは何か、日常に忙殺されて見失いがちなのが人間の性なのかも知れませんが、自分が愚かであることを認識していつも耳を澄ましていること、師匠がいつも仰っていた「心を澄みきらす」ことが自分を見失わない為に大切ではないかと考えさせられました。

押圧法の変更(骨盤調整)

 坐骨を押す際に今まで長い間行なってきた形よりも、痛みの強い方に対してもよりソフトでより遠くに力が届くようにやり方が一部改められました。また、腰部や骨盤(仙腸関節)の足圧も角度が改められ、それらを練習しました。

坐骨の押し上げ(旧来のもの)

樽転がし(旧来のもの)

踵の痛み

 踵の痛みというと足底腱膜炎やアキレス腱付着部の炎症、両側性の場合は脊髄の炎症か・・・等と長引く難症を考えがちですが、師匠の川口先生は簡単な手技での効果と再び症状が戻ってしまった場合の対処法を症例を交えて実演・お話くださいました。

膝痛

 中高年の膝痛というと変形性膝関節症→筋力トレーニング(大腿四頭筋、内転筋群、中殿筋)や下肢のストレッチング→これも長引く難症と考えがちです。川口先生は整体での手技と避けるべき動作、症状が戻ってしまった場合の対処法を症例を交えて実演・お話くださいました。

 

 その他にも様々な症例や経験談をいつものように沢山お話頂き、有意義な勉強会でした。

はり・きゅう・マッサージ
うみがめ

住所

〒194-0003 東京都町田市小川3-1-3

アクセス

成瀬駅徒歩22分・町田駅バス15分
駐車場あり (※満車の場合、近隣のコインパーキングをご利用ください)

営業時間

9:00~20:00

定休日

月曜日 第2・第3日曜日