
本日は精神疾患の方が2人続きました(元々病院では治療を受けています)。お二人とも心身ともに疲れてだるく、疲労感・倦怠感がとれないとの事。不安そうな表情で来院されました。こういう患者さんには適当な気休めや慰めは通用しません。
一人の方は、鍼を刺されるのが怖いので、なるべく刺さないで施術してほしいとのことなので、鍼は1本も刺さずに接触させるだけの方法とお灸で施術しました。

「鍼は刺すもんじゃないよ。気を動かす鍼をしなさい」と、いつも師匠は仰います。気の病は鍼で気を動かすことが大切になります。私の出来ることは脈やお腹・呼吸や皮膚の状態をよく診ながらツボや手技を選択し、全体のバランスを調えていくことです。

施術後、表情が明るくなり「体がポカポカになった」「体が芯から温まった」などと仰り、口が重い状態から帰りは二人共雑談をして帰られました。患者様が元気な顔で帰られていかれることが何よりもの喜びです。
心までポカポカになって頂けるよう、日々人間修行です。
2025/09/12