月に見立てたお団子を高く積み上げ、その先端は遠い世界へ通じる。稲穂に見立てたススキは魔除けの意味もあるとのこと。月を愛でながら収穫への祈りと感謝の気持ちを捧げる。中秋の名月の後にそのお団子を頂くことで月の力を分けてもらい、健康と幸せを得られると考えられたそうです。素敵な習慣ですね。

昔の人たちは自然や宇宙・世界との調和と感謝の気持ちを風習や習慣として遺してきました。
人体を小宇宙と考え、体外との、或いは体内での不調和によって体調が乱れ疾病を引き起こし、調和によって健康に導きます。

本日、一心館合気道道場の裏にも彼岸花が咲いていました。彼岸花はいつの間にか成長して咲くのでいつも驚かされます。
今年は連日記録更新が続く猛暑で、まだまだ30℃越えの残暑でありますが、それでもちゃんとお彼岸近くに咲き出しました。
可憐で美しく不思議な形の彼岸花。曼珠沙華とはサンスクリット語で「天界に咲く花」との意味があるそうです。赤いものと白いものがありますが、そんなことを考えて見てみると不思議な気持ちになります。
日常生活に忙殺され、近視眼的な思考になりがちな日々ですが、自然はいつも無償で見返りを求めず、心にゆとりを与えてくれます。
自分の小ささを認識し、反省と感謝と調和を忘れずに心がけて生きていたいと思います。
2024/09/18