私自身アレルギー体質で、奇麗なコスモスが咲き誇る時期は、秋の花粉症で目や皮膚がかゆく、鼻水も出やすい状態で、とりわけ不摂生が続くと酷いアレルギー症状が出ることがあります。

今週日曜の鍼灸勉強会の朝も、睡眠不足の不摂生が続いたせいか痒みや鼻水が酷く、鬱陶しいのでステロイド薬を飲んで症状を抑えて勉強会に参加しました。

体調が悪いということで、今回は患者役でベッドに寝て施術を受けさせてもらうことになりました。
喉や発熱の症状はなし。変な汗をかいていて、汗はそのうち退きましたが電気敷布が当たっている背中以外、上半身が寒くてしょうがない。少し暑いくらいの日なのに人が傍を歩いた時の風圧でも寒く感じます。ベッドで寝ていても右頸の後ろ側が鈍痛があり、頚の座りが悪い。頭の奥や頭頂部にかけて重怠さと鈍痛がある。
東洋医学では風邪をひくと悪寒・発熱(脈拍も速くなる)・脈浮(手首で拍動している脈が浮く)・項部強(うなじのこわばり)となりますが、私のその時の脈は沈んで速く硬いけれど風邪をひいた時の強く硬い脈ではない。指導されている浅場先生は、こういう場合薬を飲んでいることを考慮して鍼をしなければならないと仰られました。

皆さんで脈やお腹・皮膚の状態を確認しながら施術が終わり、最後に浅場先生が調整をしてくれます。刺激量がオーバーしないように、てい鍼(ていしん)という太くて先端の丸い鍼を使います。今回は鍼の響きのようなものは何も感じませんでしたが、先生が接触させずに鍼をして2箇所目位で悪寒が全くなくなり、「やっぱり今日は暖かい日だったんだな」と思いました。施術が進むにつれて、頚や頭の不快感もなくなりました。施術後は表情も明るくなり、冗談を言って笑うようになったねと言われました。
お灸も使わずてい鍼(皮膚に当てても軽くこするだけ)で短時間施術しただけでこれだけ変化することを体験をもって理解させられました。
先生はいつも仰ります「鍼は刺すものではない、気を動かすもの。気を動かす鍼をしなさい」
2024/10/17