基本の重要性
一番上が鍉鍼(ていしん)、真ん中が一般的な毫鍼(ごうしん)。
今月は鍼灸の古典「難経」23難の発表者が私だったので準備して臨みましたが、古典は読み方が難しく、解説本を読んでも分からない箇所が多々出てきます。浅学菲才の私の理解できていない所や補足を主宰者の浅場先生がしてくださいました。平脈と病脈を知っておくことや経脈の流れは速さが違うこと、首(人迎)と手首(気口)の脈の違いなどが説明されました。
実技は触り方やツボの探し方、ツボの取り方、鍼の持ち方や鍼を支えている手(押手)の構え方、皮膚への当て方、指の形、押手の意味、鍼の角度や進度(深度)の意味、毫鍼(ごうしん)と鍉鍼(ていしん)の扱い方と違い等、とても重要な基本をご指導頂きました。知らなければ一生分からないままや基本を勘違いしたままで施術を行なっていくことなるかも知れない。基本を知っていれば常に忘れず自分でも練習できる。当然鍼の効果も大きく違ってしまう。仏教では善智識という言葉がありますが、縁と信頼関係によって良き指導者に正しいことを学べることに改めて感謝の気持ちです。
2025/09/30